「ぜんしゅの跫」読書感想 ~忘れたはずの経験も悲惨な末路も全て克明に残酷に~
表題作のぜんしゅの跫をトリとした短編集!
今度は2体!?鏡が出てきただけで怖いのが澤村伊智作品…
鏡編での真琴の暗示とは?
赤い学生服の女子編で友人のピンチに夢の世界へ颯爽と現れたのは大人になった美晴!?
2015年ぼぎわんが、来るから始まった比嘉姉妹シリーズ2021年最新作まで読了!早く続編が読みたいですね♪
短編集ぜんしゅの跫 私的ランキング
ぜんしゅの跫>赤い学生服の女子>鏡>わたしの町のレイコさん=鬼のうみたりければ
比嘉姉妹シリーズ 私的ランキング
ぼぎわんが、来る>ずうのめ人形>ししりばの家>などらきの首=ぜんしゅの跫
ぜんしゅの跫 意外と知らない話
澤村伊智氏のホラー小説『ぜんしゅの跫』(ぜんしゅのあしおと)は、人気「比嘉姉妹シリーズ」の第5作目にあたる短編集です。本作には、ファンの間でも「意外と気づかれていない繋がり」や「制作の裏舞台」などの面白いエピソードがいくつも隠されています。
特にファンの間で語られる「意外と知らない(かもしれない)話」を、いくつかピックアップしてご紹介します。
1. 映画『来る』に対する原作者からの「アンサー」がある
収録されている短編「鏡」は、シリーズ第1作『ぼぎわんが、来る』の映画化作品『来る』に対する澤村伊智氏からのアンサー的短編となっています。
ここが意外: 映画版では原作とキャラクターの性格が異なり、野崎が少しぶっきらぼうに描かれていました。また、主人公・田原秀樹の「その後」や、娘の知紗の描き方も映画独自のアレンジが加わっています。「鏡」は、そんな映画版を観た原作者だからこそ描けた、「もしあのアナザーストーリーの後に、こんなことが起きたら」というファンの心をくすぐるIF(もしも)的な要素を含んだ一編になっています。
2. 過去作の「あのモブキャラ」が再登場してファンを泣かせている
収録作「赤い学生服」には、過去作を熱心に読んでいる人ほど鳥肌が立つ仕掛けがあります。
ここが意外: 主人公の古市俊介は、シリーズ第3作の短編集『などらきの首』に収録されている「学校は死の匂い」という話に、ヒロインの友人(いわゆるモブ・脇役)として名前だけ登場していた人物です。まさか彼が別の短編で主役に抜擢され、怪異に巻き込まれるとは誰も予想しておらず、過去作とのリンクに気づいた熱心な読者からは「古市くんがここで繋がるなんて!」と驚きの声が上がりました。
3. 最強の姉・琴子が「普通の人間らしさ」を見せる激レアな一冊
シリーズ最強の霊媒師であり、常に冷徹で完璧超人のように描かれる長女・比嘉琴子ですが、本作の表題作「ぜんしゅの跫」では珍しい一面が見られます。
ここが意外: 琴子がうっかり妹の真琴に怪我をさせてしまい、「猛省して、妹の代わりにデラシネ(野崎の事務所)に出勤してお手伝いをする」という、普段の彼女からは想像もつかないコミカルで人間味のある行動を取ります。最強ゆえに超然としている琴子が、身内への罪悪感から奔走する姿は、シリーズを通してもかなり貴重な描写です。
4. シリーズの「大いなる謎」のヒントが隠されている
本作は、シリーズのラストシーン(『ずうのめ人形』の結末直後など)に地続きで繋がっている話が多く、比嘉姉妹の確執が少しだけ軟化するプロセスが描かれています。
ここが意外: 単なる恐怖怪談ではなく、琴子と真琴の「怪異に対するスタンスの違い(力でねじ伏せる琴子と、相手に寄り添おうとする真琴)」が明確に対比されています。このスタンスの違いこそが、シリーズ全体の根底にあるテーマに深く関わっており、のちの長編へと繋がる重要な伏線になっています。

「ぜんしゅの跫」情報
『ぜんしゅの跫(あしおと)』は、澤村伊智によるホラー小説で、大人気「比嘉姉妹シリーズ」の第5弾にあたる短編集です。2021年1月22日に角川ホラー文庫より発売されました。映画『来る』の原作としても知られるシリーズであり、本作にも霊媒師の比嘉琴子・真琴姉妹や、ライターの野崎といったお馴染みのキャラクターが登場します。
📘 「ぜんしゅの跫」収録作品とあらすじ
本作には、表題作を含む全5編のホラー短編が収録されています。「鏡」
映画『来る』へのアンサーソング的な一編。妻が妊娠し幸せ絶頂の田原秀樹が参列した、知り合いの娘の結婚式。そこである異変が起き、秀樹は恐怖に陥ります。
「わたしの町のレイコさん」
トイレの花子さんやカシマレイコのように、地域や時代によって少しずつ形を変えて伝播していく都市伝説の不気味さと面白さが緻密に描かれています。
「鬼のうみたりければ」
ある日、子供の頃に神隠しに遭ったはずの夫の「双子の兄」が突然帰ってきます。兄は夫の代わりに働き始めますが、やがて夫は「あいつは兄ではなく化け物だ。俺が昔殺したはずなのに帰ってきた。一緒に殺してくれ」と希代子に怯えながら懇願し始めます。「本当に恐ろしい心の持ち主(鬼の子)は誰なのか」という、人間の醜悪さと怪異が絡み合う、後味の悪い(イヤミス風の)傑作ホラーです。
「赤い学生服の女子」
過去作(『などらきの首』収録作)の登場人物である古市くんが入院先の病院で怪異に巻き込まれる、シリーズファン必見の恐怖エピソードです。
「ぜんしゅの跫」(表題作)
ある日、姉の比嘉琴子がうっかり妹の真琴に怪我をさせてしまいます。猛省した琴子は、真琴の代わりに彼女が引き受けていた「見えない通り魔」事件の調査に乗り出します。夜な夜な人を襲い建物を破壊する、襖絵から抜け出した獣「ぜんしゅ」の正体に迫るエピソードです。
✨「ぜんしゅの跫」 本作の見どころと読者の評価
比嘉姉妹の「不器用な絆」が尊い最強の霊媒師でありながら人間関係には不器用な姉・琴子が、妹のために慣れない仕事に奔走する姿が描かれます。姉妹の人間味が垣間見える、シリーズの中でも屈指の「胸アツ」な展開が魅力です。
ホラーでありながら、どこか救いのある読後感
じわじわと迫る怪異の恐ろしさは健在ですが、シリーズの他の作品に比べて、最後には人間の優しさや温かさが感じられるエピソードが多いと評価されています。
詳細な書籍情報や試し読みは、KADOKAWA公式サイト や カドブン特設サイト から確認できます。
比嘉姉妹シリーズ
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読書感想記録を始めたきっかけ
2021年コロナ禍の頃は、皆さんどうお過ごしでしたでしょうか。
私は元々SF、ミステリー、ホラー系の小説が好きでしたので、スマホで読書記録をメモしながら読み始めました。現在も時間があれば様々なジャンルの本を読んでいます。
皆さんのオススメの本があればぜひ教えて下さいね。
コロナ禍は終わりましたが、2026年09月07日(月)現在の皆さんの読書のヒントになれば幸いです。
2021年コロナ禍の頃から始めた自炊47都道府県B級グルメもぜひ読んでみて下さい。
Chillax Style Cooking | 自炊チラックススタイル
「チラックススタイル(Chillax Style:ちらっくすすたいる)」
英語の「Chill」と「Relax」を組み合わせた造語で「落ち着く・くつろぐ」を意味するChill(チル)と、緩めるを意味するRelax(リラックス)を掛け合わせた、気取らずにゆったりと過ごす快適なライフスタイルの事です。ファッションのみならず、日々の出来事、プログラミング、デザイン、グラフィック、資格、読書、料理、ガーデニング、居酒屋、立ち飲み、ネイチャー、旅行etc快適なライフスタイルを過ごす為の情報を東京吉祥寺から発信しています。
Chillax Style | チラックススタイル管理人 七祥 タケヤ(Takeya Nanasho)


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