「人喰観音」読書感想 ~奥様の笑顔を見たくて人喰いを見過ごしても落ちる地獄はそう変わらないに違いない~
人の形をして人にあらざる観音様のおぞましくも耽美なエログロカニバ世界の狂人達の奈落とは!?
東方の消息やスイの正体が気になりますが…序から結までの伏線回収も見事で、凄惨な殺戮場面を描きつつも、物悲しい時代の哀歌として読み進めば新たな伝奇小説としての地位を私の中で確固たるモノとした作品♪
人喰観音 意外と知らない話
『人喰観音(ひとくいかんのん)』は、作家・篠たまき氏による日本のホラー・耽美小説(早川書房)であり、実際の仏教の観音様が人を食べるという怪談ではなく、「観音」と崇められた美しい不老の女性を巡る人間の業を描いた怪作です。
インパクトのあるタイトルからおどろおどろしいパニックホラーを想像されがちですが、その中身には「意外と知られていない」深い魅力や背景があります。
1. 「グロテスク」ではなく「耽美的」
・美しい悪夢のような世界観
・スプラッター的な恐怖ではない
・人間のドロドロとした欲望を描く
・妖しくも哀しい芸術的な筆致
2. ヒロイン「スイ」の正体
・歳をとらない「生き神様」
・災厄の予知や病の治し方を伝える
・観音様に似た並外れた美貌を持つ
・人々の「願い」が彼女を狂わせていく
3. タイトルに隠された「肉食」の意味
・江戸~明治期の「肉食(にくじき)」が背景
・当時は獣肉を食べることが忌まわ役とされた
・肉を喰らう行為が性のエロティシズムと直結
・禁忌を犯すことで人間が変貌していく恐怖
4. 連作短篇としての高い完成度
・薬種問屋の息子に拾われるところから始まります
・スイに関わった男女が次々と破滅する構造です
・人間の持つおぞましい本性が浮き彫りになります
・早川書房の書き下ろしホラーとして評価されました

「人喰観音」情報
『人喰観音』は、ホラー小説家・篠たまき氏による長編ホラー小説です。
2018年10月に早川書房より単行本が刊行され、耽美的かつ凄惨なカニバリズム(人肉嗜食)描写を交えた唯一無二の世界観が読者の間で高い評価を得ています。
基本情報とあらすじ
著者:篠たまき(第10回「幽」文学賞大賞受賞者)出版社:早川書房
あらすじ:人並み外れた美貌と豊かな肉体、そして人間よりも遥かに長い寿命を持つ「寄生種」の女性・スイ。彼女はかつて厄災の予知や病の治療法を伝える「生き神様」や「観音様」として寒村で崇められていました。しかし、ある青年の扇動によって村人から疎まれ、人柱として生き埋めにされてしまいます。
生き延びるために死肉を喰らった彼女は、やがて河原に打ち上げられているところを薬種問屋の病弱な息子・蒼一郎に拾われます。歳をとらないスイと、彼女に魅せられて狂気や人倫から外れていく人間たちの、長きにわたる妖しくも哀しい因縁が描かれます。
本作の特徴
残酷で耽美的な世界観:タイトル通りカニバリズム(人肉食)や凄惨な猟奇・グロテスク描写が含まれるため人を選びますが、それ以上に美しく狂おしい、人間のおぞましい本性を浮き彫りにする耽美ホラーとして評価されています。連作短編のような構成:スイという存在を軸に、彼女に関わったさまざまな男女が奈落へ堕ちていく様子が複数の章(「飴色聖母」など)にわたって描かれます。
スピンオフ情報
本作の熱狂的な支持を受け、芳林堂書店などの限定企画としてスピンオフ短編集『観音異聞』が制作されました。SFマガジンに掲載された「女童観音」や、早川書房のnoteに掲載された「まどい巫女」、新規書き下ろしなどを収録したファン必携の特別な短編集となっています。読書感想記録を始めたきっかけ
2021年コロナ禍の頃は、皆さんどうお過ごしでしたでしょうか。
私は元々SF、ミステリー、ホラー系の小説が好きでしたので、スマホで読書記録をメモしながら読み始めました。現在も時間があれば様々なジャンルの本を読んでいます。
皆さんのオススメの本があればぜひ教えて下さいね。
コロナ禍は終わりましたが、2026年08月26日(水)現在の皆さんの読書のヒントになれば幸いです。
2021年コロナ禍の頃から始めた自炊47都道府県B級グルメもぜひ読んでみて下さい。
Chillax Style Cooking | 自炊チラックススタイル
「チラックススタイル(Chillax Style:ちらっくすすたいる)」
英語の「Chill」と「Relax」を組み合わせた造語で「落ち着く・くつろぐ」を意味するChill(チル)と、緩めるを意味するRelax(リラックス)を掛け合わせた、気取らずにゆったりと過ごす快適なライフスタイルの事です。ファッションのみならず、日々の出来事、プログラミング、デザイン、グラフィック、資格、読書、料理、ガーデニング、居酒屋、立ち飲み、ネイチャー、旅行etc快適なライフスタイルを過ごす為の情報を東京吉祥寺から発信しています。
Chillax Style | チラックススタイル管理人 七祥 タケヤ(Takeya Nanasho)


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