「三体0 球状閃電」読書感想 ~心底ぞっとしたよ自分の娘がこんな怪物になっているとは思いもしなかったから~
三体三部作前日譚!まだ三体シリーズが読める幸せ!!
「まさかホーキング博士を呼べと言っているわけじゃないでしょうね」、「在野のマッドサイエンティストを探しているわけじゃないんですよ」
主人公の陳博士と雲林少佐が球電研究に行き詰まり、現代物理学の超人、最前線科学者を呼ぶ事になり姿を現したのは、なんと『三体II 黒暗森林』にて三体文明探査機・水滴から冷酷非常な意図を見抜いた天才物理学者丁儀!
雲林は三体シリーズでも丁儀の回想シーンに写真で現れていて、私の読書メモにもキーマンとして記載されているキャラクターですが、凛とした美人である反面かなり兵器マニアのマッドサイエンティスト的側面もある人物で、私の想像とはかなり異なりました…
三体シリーズと同様に技術のブレイクスルーが物語の展開のポイントの一つで、かつて球電研究に一生を捧げようとしていて実は人生の良き先輩だった張彬教授、何十年もの球電研究中に妻と子供を失くしたゲーモフら先人からの忠告もアリあきらめの境地に達していた。しかし電子マクロを発見して球電攻撃が対象まで選択可能になるという流れる様に鮮やかな展開、頻繁な伏線回収も小気味良く読み進められます。
作中のダークグリーンの軍用コンピュータってカッコいいですね♪欲しいです!ただPentium4 3GHzだと困ります(笑)
甦る死者、原子力発電所テロ、人工竜巻…様々な事件が起こりますが、
「自分が量子状態のマクロ粒子になれば、いまのぼくたちよりずっと簡単に世界を理解できるさ」丁儀はセリフ通りに量子状態死者の〈Fに必要な速度は秒速426・831メートル〉という謎を解き、マクロ原子核融合理論を成立させる。
林雲はまさかのマクロ原子核融合を強行して…
まぁ結果オーライというか、現世界での戦争を終結させて、テロに巻き込まれた子供達とマクロ世界?でようやく本当の幸せを掴んだ写真が♪
人々を救い、人類に貢献する、でも兵器には絶対に転用されない、そんな研究プロジェクトを志向する陳博士
※モチロン兵器転用されてしまいます…
自身の大切なモノを守る為には、敵より早く恐怖の兵器を開発する事と考える雲林少佐
物理学者はこの世のことなんか、なにも気にしなくても良いとする丁儀博士
三者三様の科学兵器転用の考え方も物語のテーマの一つでしょうか。
終盤にスーパー観察者という三体文明?粒子状スーパーコンピュータ智子?高次元の存在?が暗示されてニヤリ♪
球状閃電 意外と知らない話
「球状閃電(きゅうじょうせんでん)」、日本語でいう「球電(きゅうでん)」は、雷雨のときなどに空中を浮遊する光の球が現れる実在の怪奇現象です。
大ヒットSF小説『三体』の前日譚『三体0 球状閃電』のテーマになったことでも有名ですが、現実の科学の世界でも「意外と知られていない奇妙な事実」がいくつも存在します。
1. 壁や窓を「すり抜ける」
球電は、閉め切った部屋の窓ガラスや、建物の壁を物質的に破壊することなくすり抜けて室内に入ってくるという目撃例が多数あります。侵入後は、部屋の中をふわふわと浮遊し、煙突から出ていったり、最後には爆発するか、あるいは静かに消滅します。
2. 飛行機の中に「同乗」する
目撃場所は地上だけではありません。飛行中の航空機の機内に現れることがあります。密閉されたコックピットや客室の通路を、乗客や乗務員の目の前でスーッと移動していくエピソードが、複数のパイロットによって記録されています。
3. 未だに「決定的な正体」が分かっていない
現代の科学でも、その発生メカニズムに決定的な定説はありません。
気化ケイ素説:落雷時に土壌のケイ素が気化して燃焼しているという説。
プラズマ説:空気中のガスが強力な電磁場でプラズマ化しているという説。
脳の錯覚説:強力な磁気によって人間の脳(視覚野)が刺激され、光の球が見えているだけという幻覚説。
このように、様々な仮説が立てられていますが完全な再現実験には至っていません。
4. SF小説『三体』との意外な繋がり
劉慈欣の小説『三体0 球状閃電』では、この現象を独自のトンデモ物理学(マクロ原子)で解釈して物語が展開します。
作者自身の目撃談:著者の劉慈欣は18歳の頃に実際に球電を目撃しており、その恐怖と衝撃がこの作品を生む原動力になりました。
天才物理学者・丁儀の初登場:『三体』本編で圧倒的な存在感を放つ天才物理学者・丁儀(ディン・イー)は、実は『三体』ではなくこの『球状閃電』が初登場の作品です。彼の物理学の原点はここにあります。

「三体0 球状閃電」情報
『三体0【ゼロ】 球状閃電(きゅうじょうせんでん)』は、世界的ベストセラーSF『三体』シリーズの公式前日譚(エピソード0)にあたる長編小説です。原著は2005年に中国で刊行され、『三体』第1作の連載が始まる前年に発表されました。
以下に、本作の重要な情報を分かりやすくまとめました。
著者: 劉慈欣(リウ・ツーシン)
訳者: 大森望、光吉さくら、ワン・チャイ
日本での刊行: 早川書房より単行本(2022年)および文庫本(2025年)が発売。
タイトル: 原題は『球状閃電』。『三体0』というタイトルは、本編につながる要素が多いことから日本版独自につけられました。
あらすじ :
14歳の誕生日の夜、壁を通り抜けてきた謎の怪現象「球状の雷(ボール・ライトニング)」によって、目の前で両親を一瞬にして灰にされた少年・陳(チェン)。
人生を一変させられた彼は、取り憑かれたように球電の謎を追い始めます。
研究の過程で、新概念兵器の開発に執念を燃やす若き女性少佐・林雲(リン・ユン)と出会い、2人はやがて世界的な天才理論物理学者・丁儀(ディン・イー)の協力を得て、現代物理学を揺るがす球電の真実へと迫っていきます。
主要な登場人物:
陳(チェン):主人公。両親を球電で失い、その正体を突き止めることに人生を捧げる研究者。
林雲(リン・ユン):ヒロイン。軍高官の娘であり、球電を「新概念兵器」として軍事利用しようとする冷徹で熱意ある技術少佐。
丁儀(ディン・イー):常識外れの思考を持つ天才物理学者。球電の正体を見破り、物語の核心となる物理学的発見を導き出します。
『三体』本編とのつながり :
天才物理学者・丁儀(ディン・イー)の初登場作品
『三体』第1部で登場する楊冬(ヤン・ドン)の恋人であり、第2部『黒暗森林』でも重要な役割を果たす丁儀の若き日の活躍が描かれています。
本編の伏線やアイデアの原点
『三体』本編で語られる物理学の基盤や、登場人物たちが言及する過去の出来事(「林雲」という名前や、ある凄惨な実験の記憶など)の真実が本作で明かされます。
単体でも楽しめるストーリー
物語自体は『三体』本編を読んでいなくても完全に独立したSFとして楽しむことができます。物理現象の謎解きから、後半は壮大な量子力学SF、そして緊迫した軍事サスペンスへとダイナミックに展開します。
読書感想記録を始めたきっかけ
2021年コロナ禍の頃は、皆さんどうお過ごしでしたでしょうか。
私は元々SF、ミステリー、ホラー系の小説が好きでしたので、スマホで読書記録をメモしながら読み始めました。現在も時間があれば様々なジャンルの本を読んでいます。
皆さんのオススメの本があればぜひ教えて下さいね。
コロナ禍は終わりましたが、2026年06月05日(金)現在の皆さんの読書のヒントになれば幸いです。
2021年コロナ禍の頃から始めた自炊47都道府県B級グルメもぜひ読んでみて下さい。
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Chillax Style | チラックススタイル管理人 七祥 タケヤ(Takeya Nanasho)

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