「さえづちの眼」読書感想 ~そしてあなたは不自然なまでに健康でいらっしゃる~
最恐!比嘉姉妹シリーズ7作目はミステリー色の濃い中編3作。2023年6月時点最新作。全体的に理不尽な展開で後味は悪いですが…面白く読めます。
「母と」サンジェルマン的存在の尾綱瑛子に比嘉姉妹の母親が口寄せされて!?
「あの日の光は今も」ずうのめ人形の辻村ゆかり登場!もう事件の予感がしますね(笑)
「さえづちの眼」蛇神様騒動が意外な展開を見せて、まさかの神の怒りが爆発しまう理不尽過ぎる物語…
比嘉姉妹シリーズ 私的ランキング
ぼぎわんが、来る>ずうのめ人形>ししりばの家>ばくうどの悪夢>さえづちの眼>などらきの首=ぜんしゅの跫
さえづちの眼 意外と知らない話
澤村伊智氏の人気ホラー「比嘉姉妹」シリーズ初の中篇集である『さえづちの眼』は、一見すると独立した怖い話の集まりに見えますが、シリーズの熱心なファンでも思わず見落としがちな伏線や、他作品との意外な繋がりが多数隠されています。
本作にまつわる、読めばもっと面白くなる「意外と知らない話」をまとめました。
1. 『ずうのめ人形』のあのキャラクターが「過去の姿」で再登場している
2話目の「あの日の光は今も」に登場する宿泊客の「ゆかり」という女性は、実はシリーズ長編2作目『ずうのめ人形』に登場した料理研究家の辻村ゆかり(旧姓:辻村里穂)です。
本作では彼女の過去のエピソードが描かれており、彼女が持つ「口にしたことが現実になる」という恐ろしい能力の片鱗や、性格の悪いオカルトマニアへと変貌していく前日譚として、シリーズファンにはたまらない裏設定が明かされています。
2. 公式年表に刻まれた「真琴が牡蠣にあたった日」の謎
KADOKAWAの角川ホラー文庫編集部公式Xが本作の発売時に公開したシリーズ時系列年表には、なぜか「比嘉真琴が牡蠣にあたる」という、一見ストーリーに無関係な小ネタがわざわざ掲載されています。
これはデビュー作『ぼぎわんが来る』の作中(p.330付近)でさりげなく触れられている描写なのですが、短編や中編を含めた緻密な時系列データの指標として、ファンの間で「なぜそこをピックアップしたのか」と密かに話題になりました。
3. 実は「横溝正史」のオマージュが色濃く反映されている
表題作の「さえづちの眼」は、郊外の名家・架守(かがみ)家を舞台にした怪異と血筋を巡る物語です。このエピソードの構造は、巨匠・横溝正史が描くドロドロとした犬神家のような因習要素、家父長制・血統主義への批判が色濃く反映されています。澤村伊智氏の現代ホラーでありながら、昭和のクラシックな横溝風ミステリ・ホラーの文脈を巧みにサンプリングしている点が、小説好きの間で高く評価されています。
4. 1話目「母と」の仕掛けられた叙述トリック
比嘉真琴と野崎が更生施設を訪れる1話目の「母と」は、収録作の中で唯一のハッピーエンドとも言える読後感を持っていますが、実は巧妙な叙述トリックが仕掛けられています。
登場する少女や悪霊の正体、そして時間軸のミスリードを誘う構成になっており、初見では気づかずに2回読み直して初めて「そういうことか!」とゾッとする読者が続出しました。

「さえづちの眼」情報
『さえづちの眼』は、澤村伊智によるホラー小説で、大人気「比嘉姉妹シリーズ」初の中篇集です。KADOKAWA(角川ホラー文庫)から2023年3月22日に発売されました。本書には、雑誌「怪と幽」に掲載された2篇と、書き下ろしの表題作を含む計3篇の超常現象ストーリーが収録されています。
🐍 あらすじ・概要
あの日の光は今も1981年に大阪で起きたUFO目撃事件(巴杵池事件)が舞台。当時少年だった旅館の当主・昌輝が、取材に訪れたライターの湯水と宿泊客のゆかりに向けて、あの日目撃したものの真相を語り始めます。
母と
比嘉真琴と野崎のもとに、杏という少女が助けを求めてやってきます。彼女が暮らす埼玉県の民間更生施設「鎌田ハウス」が「ナニカ」に乗っ取られ、住人たちがおかしくなってしまったという怪異に挑みます。
さえづちの眼(表題作・書き下ろし)
郊外の名家・架守(かごもり)家で起きた、一人娘の失踪事件(神隠し)。数十年が経っても家系に続く不幸や「さえづち」の呪いを疑った当主が、強力な霊能者・比嘉琴子に助けを求めるエピソードです。
比嘉姉妹シリーズ
比嘉姉妹シリーズ第一弾「ぼぎわんが、来る」読書感想 ~あんなえらいもん呼ばな来ぉへんやろ~

比嘉姉妹シリーズ第二弾「ずうのめ人形」読書感想 ~人形が入っている気がして~

比嘉姉妹シリーズ第三弾「ししりばの家」読書感想 ~僕はおかしいあの家に入ざざざあああああああてからずっとおかしい~

比嘉姉妹シリーズ第四弾「などらきの首」読書感想 ~生きていた頃もろくに脳を使っていなかったようだなお前ら~

比嘉姉妹シリーズ第五弾「ぜんしゅの跫」読書感想 ~忘れたはずの経験も悲惨な末路も全て克明に残酷に~

比嘉姉妹シリーズ第六弾「ばくうどの悪夢」読書感想 ~ばくうどのあるじはだんらのおう~

さえづちの眼
| さえづちの眼 KADOKAWA 2023年03月22日発売 924円(税込) 長編『ばくうどの悪夢』も絶好調! 書き下ろし中篇「さえづちの眼」を含む3篇が収録された、比嘉姉妹シリーズ初の中篇集。 ◆あの日の光は今も 1981年に大阪府東区巴杵町で2人の少年がUFOを目撃した、巴… クリックにて楽天BOOKS商品ページへ |
読書感想記録を始めたきっかけ
2021年コロナ禍の頃は、皆さんどうお過ごしでしたでしょうか。
私は元々SF、ミステリー、ホラー系の小説が好きでしたので、スマホで読書記録をメモしながら読み始めました。現在も時間があれば様々なジャンルの本を読んでいます。
皆さんのオススメの本があればぜひ教えて下さいね。
コロナ禍は終わりましたが、2026年10月20日(火)現在の皆さんの読書のヒントになれば幸いです。
2021年コロナ禍の頃から始めた自炊47都道府県B級グルメもぜひ読んでみて下さい。
Chillax Style Cooking | 自炊チラックススタイル
「チラックススタイル(Chillax Style:ちらっくすすたいる)」
英語の「Chill」と「Relax」を組み合わせた造語で「落ち着く・くつろぐ」を意味するChill(チル)と、緩めるを意味するRelax(リラックス)を掛け合わせた、気取らずにゆったりと過ごす快適なライフスタイルの事です。ファッションのみならず、日々の出来事、プログラミング、デザイン、グラフィック、資格、読書、料理、ガーデニング、居酒屋、立ち飲み、ネイチャー、旅行etc快適なライフスタイルを過ごす為の情報を東京吉祥寺から発信しています。
Chillax Style | チラックススタイル管理人 七祥 タケヤ(Takeya Nanasho)


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