「花と火の帝 上」読書感想 ~途轍もない一生を送らはるわ~
絶筆となった伝奇物上巻、史上最も激情家な天皇だったとされる後水尾天皇と、不殺の天皇の隠密が、家康、秀忠、裏柳生らと繰り広げる禁裏と幕府の争いの行方は!?
後水尾天皇 意外と知らない話
江戸時代の後水尾天皇は、幕府との激しい対立や、稀に見る長寿、そして文化への深い造詣など、教科書には載らない興味深い逸話が数多く残されています。
史実としてかなりの方だったという事が調査すると改めて分かります。
1. 幕府への「最強の嫌がらせ」での譲位
後水尾天皇は、江戸幕府の介入に激しく抵抗したことで知られています。
紫衣事件(しえじけん): 幕府が天皇の権限だった僧侶への「紫衣」授与を無効化したことに激怒しました。
抜き打ちの譲位: 1629年、幕府に一切の相談なく、突然娘の興子内親王(明正天皇)に位を譲りました。当時、女性天皇の即位は859年ぶりの異例の事態であり、幕府のメンツを潰す最大の抗議だったと言われています。
2. 歴代屈指の「長寿」と「子だくさん」
当時としては驚異的な長寿を全うしました。
昭和天皇に次ぐ長寿: 84歳(満84歳、数え85歳)まで生きました。これは2021年に上皇さまが更新されるまで、長らく歴代天皇の中で昭和天皇に次ぐ記録でした。
30人以上の子女: 多くの妃との間に30人以上の子を儲け、退位後も51年にわたって院政を敷き、朝廷の権威維持に努めました。
3. 文化芸術のプロデューサー
政治的な闘争の一方で、日本の美意識に大きな影響を与えた文化人でもありました。
修学院離宮の造営: 自ら設計に関わり、広大な借景を取り入れた修学院離宮を造営しました。
寛永文化のリーダー: 生け花(華道)や和歌、茶道に精通し、本阿弥光悦ら当時のトップクリエイターを庇護して「寛永文化」を花開かせました。

「花と火の帝 上」情報
隆慶一郎による歴史伝奇浪漫モノです。
舞台は江戸時代初期の徳川幕府の強大な圧力に晒される朝廷。16歳の若さで即位した後水尾天皇は、幕府から押し付けられた無理難題や、2代将軍・秀忠の娘である和子の入内という政治的圧力に直面します。
帝は、鬼の子孫とされる八瀬童子の流れを汲む隠密・岩介らと共に、自由を求めて幕府の権力に立ち向かう決意をします。
「花と火の帝 下」読書感想 ~私には最早父など居りませぬ~
読書感想記録を始めたきっかけ
2021年コロナ禍の頃は、皆さんどうお過ごしでしたでしょうか。
私は元々SF、ミステリー、ホラー系の小説が好きでしたので、スマホで読書記録をメモしながら読み始めました。現在も時間があれば様々なジャンルの本を読んでいます。
皆さんのオススメの本があればぜひ教えて下さいね。
コロナ禍は終わりましたが、2026年03月06日(金)現在の皆さんの読書のヒントになれば幸いです。
2021年コロナ禍の頃から始めた自炊47都道府県B級グルメもぜひ読んでみて下さい。
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